
セキセイインコの精巣腫瘍予防。大切なのは「ならない環境づくり」
「元気だと思ってたのに、病院で“精巣腫瘍かも”と言われて…」
これは、京都に住むインコ歴8年の美咲さん(仮名)の話です。
セキセイインコのオス、名前はソラちゃん。おしゃべりが得意で、家族の癒しでした。
ある日気づいた「ろう膜の変色」
「あれ、なんだか鼻の色が茶色っぽくなってる?」
セキセイインコのオスの鼻=ろう膜は、健康なときは青色が一般的。
それが茶色に変色していたら要注意。ホルモン異常や、精巣腫瘍のサインであることがあるのです。
精巣腫瘍のリスクと予防
精巣腫瘍は、発見が遅れると完治が難しくなります。
だからこそ「ならない環境」を整えることが大切です。
- 日照時間を適切に管理する
鳥にとって光はホルモンに直結。12時間明るく、12時間暗くするのが理想。
夜遅くまで照明がついている環境は、発情過多を引き起こしやすく、腫瘍のリスクを高めます。 - 過剰な発情を防ぐ
鏡・おもちゃ・手などに執着して交尾行動を繰り返すのもNG。
発情を促す刺激を減らす工夫が必要です。 - 高脂肪の餌を避ける
シードだけの食事は栄養が偏ります。
ペレットや新鮮な野菜を取り入れることで、免疫力を保ちましょう。 - こまめな健康チェック
「うんちの色」「呼吸」「動きの鈍さ」など、いつもと違うサインを見逃さないことが重要です。
美咲さんとソラちゃんのその後
美咲さんはすぐに鳥専門の獣医さんを受診。幸い、精巣腫瘍ではなく、軽いホルモンバランスの乱れでした。
医師から「今後も気をつけて」とアドバイスを受け、生活リズムを見直しました。
「もっと早く気づいてよかった」
そう話す美咲さんは、今もソラちゃんと一緒に暮らしています。
まとめ:発情をコントロールする=健康を守る
セキセイインコの精巣腫瘍は、完全に防げる病気ではありません。
でも、「発情を抑える」「生活環境を整える」ことが、リスクをぐっと下げるのです。
あなたの愛鳥が、いつまでも元気で過ごせるように。
今日からちょっとした工夫を始めてみませんか?