オスのセキセイインコ、発情が止まらない!?
「またやってる……」
ケージの隅っこで、うちのセキセイインコ「ピッピ」がブランコに向かってせっせとプレゼントを運んでいる姿を見て、私は頭を抱えた。
ピッピは今年で3歳になるオスのセキセイインコ。人懐こくて、おしゃべりも上手。「おはよう」「おやすみ」「ピッピ、かわいい!」など、家族の言葉をまねて毎日ご機嫌だった。
でもある日、異変が起きた。
やたらとブランコに執着し、羽をふくらませてフリフリと腰を振るような仕草を繰り返すようになったのだ。最初は「元気でなにより!」と思っていたけれど、日が経つにつれてその行動は激しくなり、ブランコだけでなく私の手やスマホにもフリフリ……。
あるある!発情スイッチが入る瞬間
オスのセキセイインコが発情するきっかけはさまざま。ピッピの場合は、以下のような“あるある”が原因だったようだ。
- お気に入りのブランコ:鏡つきのブランコがまるで「恋人」
- 飼い主の手:毎日同じように優しく撫でていたら、それが“求愛行動”と勘違い?
- 生活リズムの乱れ:夜遅くまでテレビをつけていたら、日照時間が長くなって春と錯覚?
どうすればいい?発情を抑えるためにやったこと
動物病院の先生に相談したところ、発情のしすぎは体への負担が大きいこともあるとのこと。そこで、以下の対策を試してみた。
- ブランコ撤去!
お気に入りすぎるおもちゃは思い切って外した。 - 日照管理
朝8時〜夕方5時でケージにカバーをかけて“疑似秋”を演出。 - 撫で方を変える
頭だけを軽く撫で、背中やお腹は触らないように注意。 - 食事制限
シードの量を少し減らし、ペレット中心に切り替え。
最初は少しかわいそうに思えたけど、1週間ほどでピッピの様子が落ち着いてきた。フリフリする頻度も減り、今ではまたおしゃべりインコに戻っている。
発情は愛情の裏返し。でも健康第一!
ピッピが必死にフリフリしていたのも、「大好き」の気持ちのあらわれだったと思う。
でも、発情が続くとストレスや体調不良にもつながる。
発情=悪いことではないけれど、健康を守るためには、少し距離を取ることも必要なんだと学んだ。
もし、あなたのセキセイインコも発情が止まらないと悩んでいるなら、一度生活環境を見直してみてください。
ピッピのように、少しの工夫でグッと落ち着くかもしれません。
今日もピッピは「ピッピ、かわいい!」と元気にしゃべっている。
その声を聞くたびに、ちょっと切なくて、でもすごく愛しい。