
オカメインコのかじり癖が危険な理由|命を守るために知っておきたいこと
「うちの子、放鳥中によくかじるけど、まぁ大丈夫でしょ」──そう思っていませんか?
確かに、オカメインコは好奇心が強く、くちばしでいろんなものを確かめる習性があります。しかし、放っておくととても危険。最悪の場合、命を落とすこともあります。
【実話ベースのフィクション】木をかじったのが命取りに
当時4歳だったオカメインコの「こたろう」は、とても活発で甘えん坊な子でした。放鳥タイムになると、いつも部屋中を飛び回り、家具の角や本棚の裏に入り込んで探検するのが大好き。
ある日、少し目を離したすきに、古いカラーボックスの裏に入り込んでしまい、圧縮合板の木材をかじっていたのです。戻ってきたときには特に異常もなく元気そうだったため、その日はいつも通りケージに戻しました。
しかし次の日の朝、こたろうは餌にも水にも口をつけず、体を丸めてじっとしていました。急いで動物病院へ連れていったところ、かじった木の破片が胃腸に刺さっている可能性があると診断され、緊急処置を受けました。
それでも状態は悪化し、わずか2日後、こたろうは虹の橋を渡ってしまいました。
先生によれば、合板には化学物質が使われている場合もあり、破片が胃に刺さったり、中毒を起こしたりする危険性が高いとのことでした。
放鳥タイムの「あるある」かじり癖とそのリスク
- スマホケースや充電ケーブルをかじる(電気・中毒)
- 壁紙や窓枠の木材をかじる(塗料や木の破片)
- 観葉植物の葉をかじる(毒性のある種類も)
- 畳やカーペットの繊維をかじる(消化不良・誤飲)
- 紙類(本・新聞)を細かくちぎる(インクの成分)
愛鳥を守るためにできること
オカメインコのかじりたい欲求を満たしつつ、命を守るには「安全なおもちゃ」や「専用のかじり木」を用意してあげることが大切です。
また、放鳥中はできるだけ目を離さず、危険なエリアはフェンスやカバーでブロックしてあげましょう。
まとめ
「ただのかじり癖」──そう思って油断すると、思わぬ事故につながることがあります。
オカメインコは家族です。だからこそ、ちょっとした行動にも注意を払い、安全な環境で放鳥してあげてくださいね。