セキセイインコの歴史と人と鳥の付き合いのはじまり

僕の記憶によれば、約50年前にもセキセイインコのブームが起き、我が家でも小さな羽の仲間を迎えて楽しんだことがあります。それがきっかけでセキセイインコが大好きになった自分がいます。

そもそも、ペットとして動物を飼う文化は犬や猫よりも古く、むしろ鳥を飼う歴史の方がずっと古いとも聞いたことがあります。その歴史についても調べてみました。

■ セキセイインコの起源と日本への伝来

  • セキセイインコはオーストラリア原産の野生鳥で、19世紀(1800年代)に発見され、1840年にイギリスへ持ち込まれ、動物園などで繁殖されることでヨーロッパ中心にペットとして広まっていきました :contentReference[oaicite:0]{index=0}。
  • 日本には明治時代末期(19世紀末頃)にイギリスから大量に輸入され、大正時代末期ごろから飼育が広まりました :contentReference[oaicite:1]{index=1}。
  • 戦後にはカラーバリエーションが豊富な品種改良が進み、現在では5000種類以上もの色や模様が存在しています :contentReference[oaicite:2]{index=2}。

■ 50年前のセキセイインコブーム

1950年代から1960年代にかけて、セキセイインコの人気は爆発的に高まり、高級ペットとして高価で取引されていました。その後1960年代に入ると、大量生産体制が整い、価格が下がり一般家庭でも飼いやすくなったことで第二次ブームが起きました :contentReference[oaicite:3]{index=3}。

この頃、僕の家でも小さなインコを迎え、小鳥のさえずりや明るい色合いに毎日癒されながら、セキセイインコの魅力に引き込まれたのを鮮明に覚えています。

■ 鳥をペットにする文化——その歴史は本当に古い

  • 古代ローマやギリシャでは、インコやオウムなどの鳥がペットとして飼われ、話すことができる能力から人気がありました :contentReference[oaicite:4]{index=4}。
  • 15世紀以降、ヨーロッパ人によってカナリアやオウムがヨーロッパにもたらされ、鳥を愛玩する文化が根付きました :contentReference[oaicite:5]{index=5}。
  • アメリカでは20世紀初頭まで、インドアペットとして鳥、特にカナリアが非常に人気であり、様々な階層の家庭で飼われていました :contentReference[oaicite:6]{index=6}。
  • 一方、犬や猫がペットとして広まったのは比較的新しく、犬は狩猟や作業の目的から飼われるようになり、純粋に愛玩目的で飼われるようになったのは近現代にかけてのことです :contentReference[oaicite:7]{index=7}。
  • 日本でも江戸時代には山雀(ヤマガラ)といった小鳥を愛でる文化があり、鳥への関心は昔から根強かったことがわかります :contentReference[oaicite:8]{index=8}。

まとめ

セキセイインコはオーストラリア原産で、19世紀にヨーロッパに広まり、日本には明治時代末期に紹介されました。戦後、品種改良が進んで現在のカラフルな個体が増え、60年代には一般家庭に広く普及しました。50年前に我が家にやってきた小さなインコは、そんな歴史の中での象徴的存在でした。

また、犬や猫よりもはるかに古くから、人は鳥をペットとして愛でてきました。鳥を飼う歴史の深さは、まさに私たちと羽のある友との長い付き合いを示しています。

参考ページ:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/24876f838d7310ae00ae3cbb72ce41a2a0254e5c