セキセイインコ迷子にしちゃダメ!絶対に!
最近、SNSを見ていると「セキセイインコが迷子になりました」「見かけた方はご連絡ください」という投稿が目に飛び込んできます。
そのたびに思うのです。今頃、あの子はどこにいるんだろう。お腹をすかせていないだろうか。寒くないだろうか。無事に飼い主のもとに帰れますように。
でも僕は、そんなことを思いながらも、人のことをとやかく言える立場ではありません。なぜなら、子供の頃に飼っていたセキセイインコのほとんどを迷子にしてしまったからです。
だからこそ、その時の悲しみ、後悔、ぽっかり空いた心の穴があるからこそ、大人になってからもう一度インコをお迎えしたとき、誓いました。「もう二度と、迷子にはさせない」と。
僕がしている迷子対策
- 放鳥タイム前には部屋の窓もドアも全て閉める
- 念のため雨戸まで閉めている
- 部屋から出るときは、肩にインコが乗っていないか必ず確認
- 肩にいるときは軽く払いのけてからドアを開ける
ここまでするのは「やりすぎ」と思うかもしれません。でも、迷子にさせてしまったときの後悔は、それ以上に重くて苦しいものです。
それ以外の迷子対策
家族がいるなら部屋の外に「ただ今セキセイインコの放鳥タイム中!部屋に入る際はノックしてください」などの貼り紙をして対策を!!
迷子になったらどうなるか?
たまに「迷子のインコが戻ってきました!」という奇跡のようなニュースを見ますが、それはごくわずかな幸運なケースに過ぎません。
現実には、多くのインコたちが戻ってこれず、空腹や寒さに耐えられず命を落とします。天敵であるカラスや蛇、猫などに襲われることもあります。人間社会の中で突然ひとりぼっちになったインコが、生き延びられる確率は本当に低いのです。
あるあるエピソード|フィクション「最後の瞬間まで名前を呼んだ子」
ある日、ユウタくん(小学生)は、いつものように放鳥中に玄関を開けてしまいました。インコの「チッチ」は風に乗って一瞬で空へ。
泣きながら「チッチー!」と呼び続けたユウタくん。その声が聞こえたのか、チッチは戻ろうと旋回しました。でも、その直後、カラスが……。
間に合わなかったんです。ほんの数秒の出来事でした。チッチがいなくなったあの日から、ユウタくんは大人になるまでインコを飼うことができませんでした。
お願いです。
セキセイインコは賢くて、感情豊かで、かけがえのない家族です。だからこそ、迷子にしてしまうということは、取り返しのつかない「別れ」につながることを知ってほしいんです。
もしあなたがセキセイインコを飼っているなら、放鳥前の確認、絶対に怠らないでください。たった1秒の油断で、大切な命が消えてしまうかもしれません。
「セキセイインコ迷子にしちゃダメ!絶対に!」
これは僕の反省でもあり、皆さんへのお願いでもあります。