
オカメインコが懐かない…懐かせる方法とは?
「うちのオカメインコ、なかなか懐いてくれない…」
そんな悩みを抱えている飼い主さんは意外と多いもの。オカメインコはとても臆病で、警戒心が強い性格です。
あるあるエピソード:ピコの話
菜穂さん(仮名・29歳)は、生後3ヶ月のオカメインコ「ピコ」をお迎えしたばかり。
最初はかわいくてたまらず、毎日話しかけたり手を差し出してみたりしていたけれど――
「手を出すと逃げるし、ケージの端っこでずっと震えてるんです…」
そんな日々が1ヶ月続いたある日、ペットショップの店員さんに言われました。
「焦りすぎです。まずは“存在に慣れさせる”ことから始めましょう。」
オカメインコを懐かせる方法
- 1. 距離を置いて慣れさせる
まずはケージ越しに話しかけるだけ。急に手を入れたりせず、飼い主の存在に安心感を与えることが大切です。 - 2. 同じ時間に声をかける
毎日決まったタイミングで名前を呼んだり、優しく声をかけることで信頼が積み重なります。 - 3. 手からおやつを与える練習
慣れてきたら、手のひらに乗せた粟穂などを使って、少しずつ距離を縮めましょう。怖がるようなら無理は禁物です。 - 4. 無理に触らない
「触る=愛情」ではありません。オカメインコにとっては、自由に飛んでいられる環境が一番安心できるのです。 - 5. 環境を整える
急な音、他のペット、小さな子どもの騒ぎ声などはストレスの元。静かで落ち着ける場所にケージを置きましょう。
懐いてきたサインは?
- 飼い主のそばに寄ってくる
- 羽をふくらませてリラックスしている
- 呼び鳴きをしてくる
- 手に乗るようになる
ピコと菜穂さん、その後
距離を保ちつつ毎日話しかけ、1ヶ月後。ピコは菜穂さんがケージに近づくと「ピィ」と鳴くようになりました。
やがて手から粟穂を食べるようになり、3ヶ月経った今では、菜穂さんの肩の上がお気に入りの場所に。
「焦らなくてよかった。信頼って、時間をかけるものなんですね。」
オカメインコとの信頼関係は、ゆっくり、でも確実に育つものです。